料金の高低と、サービスの質や物の価値は比例するのか?

これは,探偵・興信所が取扱う業務に限らず,あらゆる産業でも同様な疑問が生じます。

確かに,「物」に限って言えば,料金が高い方が,「良い物」である可能性は高まります。

先の例で言えば,「100万円のカローラより,1000万円のベンツ」の方が性能が高いのは周知の事実でしょう。

しかし,『技術を提供するサービス』においては必ずしもその法則が当てはまりません。

皆さんも、これまでに、「高い料金払ったのにたいしたサービスを受けれなかった」という経験をしたことがあるのではないでしょうか。

『技術』は目に見えないものであり,契約前にその善し悪しを判断するのは困難です。

では、調査料金が高い探偵社の方が調査力も高いのでしょうか?

答えは、『探偵業界に限って言えば,料金の高さと調査力はまったくもって無関係です』

以下,理由を述べます。

①探偵調査員は無資格でなれる

調査を行う調査員は,特に資格を有しているわけではありません。

英検や秘書検定のような資格であれば,1級,2級,3級等の能力別の等級があり,その等級によって優劣を決めれますが,探偵にはそのような資格はありません。

つまり,「私ども探偵社の調査員はみんな1流の腕前なので,調査料金も高いんですよ」と言ってみたところでなんら根拠も説得力もありません。

②料金が高いのは広告宣伝費に多額のお金をかけているだけ

これは,探偵の料金はなぜ高いのか?で詳しく解説していますが,ネットやタウン情報誌に多額の広告費を費やしている探偵社は,当然その費用をお客様から回収しなければなりません。

薄利多売ができない商売の性質上,そうするしかないのです。

もちろん,「広告費にお金つぎ込んでいる分,調査料金を高くしてます」とは言えませんので,「他の事務所と違って,調査員の質が高いので料金にも反映されます」というすり替えをせざるを得ないのです。

③料金が高い=調査力が高いという人の心理を利用しているだけ

以前,料金が高めの探偵社の経営者数人から聞いた話です。
「そんな高設定の料金で依頼ってきますかね?」と尋ねたところ,皆さんこう答えました。
「他より少し高めだからむしろ依頼が来るんだよ」。

つまり,「料金が安い探偵社より,高い探偵社の方が,しっかりとした調査結果をだしてくれるんじゃないか」という依頼者の思い込み(心理)を利用して,逆に高めの設定をしているとのこと。

「安かろう悪かろう」の逆の心理を上手く利用しているわけです。
依頼する人からしてみてはあまり有り難くないお話です。