娘が疑問を浮かべた顔で父親に話しかけている

私は仕事の関係で出張が月に2~3回があり、週末は家にいない日も珍しくありません。

今年4歳になる娘が生まれても変わりませんでしたが、妻は私の仕事を理解し、娘と一緒に毎回

「いってらっしゃい」と送りだしてくれていました。その言葉と笑顔だけを頼りに頑張って働いていました。

結婚して4年、妻の誕生月に入っていた出張が急遽なくなり、久しぶりに週末を家族で過ごせると思い、そのことを妻に告げると、妻はその日友人と約束があって出なくてはいけないと言いました。

古い友人と久しぶりに会うのだと、とても楽しそうにしているので、その日は娘を預かるから楽しんで来ればいいと言って送り出しました。

久しぶりに娘と過ごす週末はとても賑やかで楽しい時間でした。娘をお昼寝させようと絵本を読んであげていると、娘はふと言いました。「どうしてウチにはパパが2人いるの?」

何を言っているのか分かりませんでした。娘には、私たちの事をパパ・ママと呼ばせています。そのため、パパは必然的に私だけのはずです。何故、2人もいるのか。

もう一人は誰の事か尋ねると、リビングにあるパソコンを指さしました。余計何のことか分からず、妻が帰ってくるのを待って話を聞きました。

妻の外出中にあったことを話すと、妻は驚いた顔をしていました。

そのあと、目をそらしながら適当な理由を話し始めましたが、私は怪しいと感じていました。何故なら、妻は嘘をつくときに目をそらす癖があるからです。私だけ知らない何かがある。そう感じた私は、仕事でもお世話になっている東京興信所の調査員の方に妻の浮気調査を依頼しました。

結果として、娘には確かに2人の父親がいました。

私が出張でいない時や帰りが遅い日には、ネット回線を通じてどこかの誰かとテレビ電話をしていました。その相手に向かって、妻と娘がパパと呼びかけながら対話している様子を捉えた映像を見ながら、これは誰だとずっと考えていました。こうした対話は、私がいない時間帯・日を狙って行われていました。機械音痴でパソコンなんて使えないと言っていた妻が、手早くセッティングし、タイピングもこなしていました。

私はこの映像を持ち帰り、その日の夜に東京興信所から渡された浮気調査の映像を見せながら事情を聞きました。

妻曰く、今まで私の子どもだとずっと信じ続けてきた子どもは私の子どもではないこと。テレビ電話をしていた相手が本当の父親であること。本当の父親は大学の時に同じバイト先で当時交際していた人ということ。私と交際している時に偶然再会して一度だけ関係をもったこと。娘は、その時にできた子どもだということ。私は妻の妊娠をきっかけに結婚したのですが、その妊娠も、違う男の子どもであったこと。相手の男もこの事は知っているが、今は治療のためアメリカにいること。

相手は私たちの家庭を崩す気はない。けれど、娘の成長は見届けたいし、私が父親であることも知っておいてほしいということ。そのために、私がいない時は映像のようにテレビ電話で通話していたこと。全ても話してもらいました。

娘が言っていた理由も分かりましたが、私はショックで仕方ありません。

けれど、娘のことは今まで本当の娘だと思っていますし、これからもそのつもりでいます。

私は本当の父親である彼とコンタクトを取り、妻と再婚する気がないことを再確認させてもらいました。

彼は、私に対して申し訳ないとずっと謝っていました。同時に、娘を大事に育ててくれていることにも感謝されました。悪い人ではないことは、話をするなかで分かりました。

妻も私のことは今でも愛していると言ってくれています。娘も同様です。

私はこの3人の言葉を信じ、このままの関係を続けていくことに決めました。

ただ一つ変わったのは、アメリカにいる彼との通話に私も加えてもらえるようになったことです。

娘には、物心がついたころに全てを話そうと決めました。少し変わった形ではありますが、新たに加わった新しい父親と4人で家族生活を楽しみたいと思います。