結婚調査で婚約者や交際相手について本当はどこまで調べられるのか

昔ほど"家柄"にこだわらなくなった今の時代でも、結婚調査の依頼は少なくありません。

結婚を考えている本人はもちろんのこと、ご両親が自分の子供の婚約者について調べて欲しいという依頼も数多くあります。大切なお子さん、さらにはお孫さんの一生がかかっているわけですから事前に不安事項を払拭したいと考えるのは当然のことでしょう。

所謂「身元・身辺調査」の1種である結婚調査は別名「結婚前調査」とも呼ばれ、その名の通り、結婚前に相手のさまざまな個人情報を調査することです。

では、この結婚調査にどこまで調べることが可能なのか、また、調査することによるメリットやデメリットもお伝えします。この記事は読むのに7分ほどかかりますが、全てお読みになって依頼するかどうかを検討することをお勧めします。

INDEX

結婚調査でどこまで調べられるか

探偵や興信所のWEBサイトを複数見ればわかりますが、「資産・借金の有無」「離婚歴・犯罪歴」「過去の職歴(特に水商売・風俗関係)」「家系」について調べることができますと謳っている事務所が多いことに気付くでしょう。これは本当なのでしょうか?

じつは、これらは”過去には”調べることが可能なものがありましたが、現在ではほぼ全て不可能となります。

といいますのは、探偵社が尾行や張り込み以外に個人の情報を調べるのに、これまではデータ調査と呼ばれる個人情報データの売買によって情報を入手していました。しかし、個人情報の売買についての警察の取締りが強くなったことで探偵業者はのきなみこのデータ調査が行えなくなりました。

ですので、ここで、「不可能」と記載してあるものについては、私ども東京探偵興信所適正化協会だけでなく他社も含めて不可能と考えていただいて良いでしょう。探偵社の中には、できないのにできると偽って依頼料金をいただく悪質な会社もありますので注意が必要です。

それでは、結婚調査によってどこまで調べることが可能か、一つずつ見ていきましょう。

通院歴・堕胎歴・美容整形

美容整形、堕胎歴を調べることは不可能です。探偵業界ではかつては、健康保険を利用した場合の通院歴などを調べることが可能でしたが現在ではそれもできません。

職歴・水商売(風俗)での勤務歴

結婚調査で以前の勤務先や、キャバクラや風俗で働いていたことを調べることは不可能です。

以前は、職歴調査といって本人の氏名や生年月日、住所といった情報から過去の勤務先を調べることができました。しかしこの場合でも、アルバイトなどの正社員の形態でない勤務については判明できませんでしたので、水商売系の仕事については一切調査不可能でした。もちろん今現在も不可能です。

現在の勤務先

自宅から出勤するところを尾行すれば判明します。

同じ職場で働いて結婚する職場恋愛の方は、一切関係ないですが、実は結婚相手の仕事先を知らないし、働いているところを見たことがない、という方は少なくありません。

中には「医者」や「弁護士」と嘘をついて、結婚詐欺まがいのことをする人もおり、相手の職場がどこで、どんな仕事をしているのかを正しく知ることは重要なことなのです。

評判(風評)

聞き込みや尾行調査を行うことで、調査対象が周りにどんな風に思われているかがわかります。実際に、調査の方法はお教えできませんが、この調査を行うことで、婚約者の前では見せなかった意外な一面が見えてくることが多々あります。

先述したように、ギャンブル狂だったり、幼児趣味だったり、女装癖があったり……本人の知られたくない秘密が、この調査が判明してしまうこともあります。

しかし「周りの人にどう思われているのか」を知ることで、その相手と結婚した時のことを、よりリアルに想像することが出来るようになるため、意外に思われるかも知れませんが「調べてよかった」と感謝する、ご依頼者様も少なくありません。

交友関係

今の時代、交友関係はSNSなどですぐに調べられるようになりましたが、それはあくまでインターネット上での交友関係であり、現実に関係がある交友関係を見極めることは、今も昔もカンタンなことではありません。

人によっては「彼の友だちは、私の友だち」という人もいますが、人はそれぞれ違った顔を持ちます。アナタが”女友だち”と思っている相手が、この調査で本当は”元カノ”だったことが判明することがあります。むしろまだ付き合いが続いていて、現在進行系で二股をかけられていた――なんてことも!

結婚相手の交友関係を調べることで、思わぬ嘘と秘密がバレてしまうことがあるのです。

家族構成・離婚歴・犯罪歴

以前は、戸籍データを取得して判明させている探偵社がありましたが、これについては現在調べることは不可能です。犯罪歴についても同様です。

資産・借金調査

資産とは、不動産や車、船舶、有価証券、口座残高のことですが、原則不可能ですが、知っている情報によっては可能な場合もあります。

不動産についてはその土地建物の住所を知っているのであれば、探偵に依頼せずとも登記簿謄本を調べればわかります。

また、車については、軽自動車や大型自動車ではなく、普通自動車でナンバーがわかっていれば探偵が所有者情報を調べることが可能です。その他、結婚相手の氏名や住所、生年月日がわかっていれば、一部の銀行については、銀行名・支店名・口座残高がわかります。

船舶や有価証券については不可能です。

結婚調査についてよくある質問

Q.結婚調査は違法ではありませんか?

A.全く違法ではありません。 結婚相手の素性を調べる際には、探偵社は法律スレスレのことを行う場合がありますが、違法な手段は取りません。

まかり間違っても、アニメや漫画のように個人の住宅に上がりこんで調査するような、不法侵入やパソコンをハッキングして、情報を引き出す――なんてことは行いません。それらはすべてフィクションの中だけのお話です。

なお、探偵社は国が定めた「探偵業法」に従って調査を行い、さらに公安委員会から監督・指導されるようになったため、業態として違法なことは出来なくなりました。

ちなみに、良く話題に上がる「個人情報保護法」ですが、個人情報を取得する側を問う法律ではなく、個人情報を提供・漏えいした側の責任を問うものなので、個人情報を取得した探偵側は罪には問われません。

Q.結婚調査の費用は、どれくらいかかりますか?

A.相場価格は30~100万円以内ですが、探偵社とご依頼内容によって異なります。

なお、結婚調査のご依頼期間が長ければ、長いほど費用がかかるので、なるべく調査費用を抑えたいのなら、依頼日数を減らすのが一番の方法です。ただし、依頼日数が短くなればなるほど、正確な情報をつかむのは難しくなるので、依頼の際にはご注意を。

Q.結婚調査で裁判になっても大丈夫ですか?

A.大丈夫です。裁判に有利な情報を集めるのが、私たち探偵社の仕事です。 結婚調査の結果、相手方の虚偽が判明し、婚約破棄と絡んで裁判になったとしても問題はありません。

私たち探偵社は、個人の依頼者様からの調査依頼をお受けすることも多いですが、弁護士からの、裁判に有利な証拠を調べるように、依頼されることも多く、仮に裁判沙汰になったとしても、我々が調べた情報が、アナタに有利に働くことはあっても、不利に働くことはありません。

また、万が一結婚調査で、結婚しようと思っていた相手が、結婚詐欺師だった場合は、調査した内容を元に、警察に突き出すことも可能です。

もしも、結婚を申し込まれた段階で「怪しいな」と思うことがあるのなら、相手の素性を調べることをおすすめします。

結婚調査のメリット・デメリット

結婚の前に、相手の素性を調べる「結婚調査」は、結婚するすべての人が行うわけではありません。人を雇う――しかも、調査のプロを雇って、一般の方では調べることができないような個人情報の知られたくない部分まで調べるのですから、それなりのお金がかかってしまいます。

しかし、それでも多くの方が、未だに結婚調査を行うのは、なぜなのでしょうか?

今回は結婚調査のメリットとデメリットを、改めて考えてみたいと思います。

結婚調査の3つのメリット

  • 結婚相手を見極めることが出来る
  • 知らなかった事実を知れる
  • 安心感が増す

結婚調査は、調査する側にイヤな思いばかりするように、誤解されがちですが、そんなことはありません。

結婚調査を行うことで、むしろ結婚相手への信頼感が増し「調べてよかった」という人もいるほどです。

それでは、それぞれのメリットを解説して行きたいと思います。

①結婚相手を見極めることが出来る

結婚調査を行うことで、相手の教えたくなかったことを知ることができます。
人それぞれ知られたくないことの1つや、2つはあるものですが、結婚相手を見極める際には、その知られたくないことを知らなければなりません。

例えば、結婚相手の周囲からの評判や、相手の両親との関係、結婚相手の堕胎歴や逮捕歴など、それらの真実を正しく知ることで、結婚後の「こんなことではなかったのに……」という、失敗を避けることができます。

その結果、結婚相手が本当に自分にふさわしいか、そうでないかを見極めることが出来るので、結婚調査を行うことで、離婚のリスクを大幅に減らすことが出来るようになります。

②知らなかった事実を知れる

結婚相手が、アナタに黙っていた真実。語らなかったことや、嘘をついていた事、知らなかったことを知ることで、相手を見極める材料になりますが、知らなかったことを知ることで、真実が見えてきます。

人によっては、結婚相手の今まで疑問に思っていた部分に、合点がいくようになるかも知れませんし、ずっと気になっていた「あの時、ああだったのは!」という部分に答えが出るかも知れません。

決して知りたくなかったことかも知れませんが、知らなかった事実を知ることが出来ることで、今の結婚相手と決別し、新しい一歩を踏み出すことが出来るようになるかも知れません。

③安心感が増す

結婚相手のことを調査する――ちょっと後ろめたいことではありますが、2人のこれからの人生に関わることに、嘘、偽りがないかどうかを知っておくことは重要です。

その結果、結婚相手に何も隠すことがなく、むしろ自分に全てを結婚相手がさらけ出してくれていたことを知ることで、結婚相手への愛が増すことがあります。

確かに結婚調査を行うということは、相手に知られたら気まずいことではあるかも知れません。しかし、相手の全てを知ることができれば、結婚相手への信頼感が増し、結婚後の安心感が増す、という方も少なくありません。

実際、結婚調査を行った全ての人に、整形の過去や、仕事上の嘘、中絶の過去や犯罪歴があるわけではありません。むしろ、調べた結果「何も怪しいところはありませんでした」と言うこともあるので、マリッジブルーで結婚後の心配で、結婚相手との結婚生活が不安で、不安でしょうがないという方は、むしろ積極的に結婚調査を行った方が良いかも知れません!

結婚調査の2つのデメリット

  • お金がかかる
  • 後ろめたい気持ちが残る

結婚調査の大きな欠点は「お金がかかる」という部分につきます。

確かに調査のプロである探偵が、時間をかけて調査するのですから、それなりのお金がかかってしまうのは事実です。また、調査した結果、相手に何も落ち度が見つからなかった場合は、後ろめたい気持ちが残ってしまう場合があります。

それでは、それぞれのデメリットと解決法をご紹介したいと思います。

①お金がかかる

結婚調査は、どうしてもお金がかかってしまうことです。
結婚調査にかかる価格は、依頼する探偵社と依頼内容によって異なりますが、30~100万円ほどのお金はかかってしまいます。

確かに、この金額は決して安い金額ではありません。

しかし、それで自分の一生に関わる人生の伴侶選びに、失敗しないと思えば、決してこの金額は高すぎるわけではありません。仮に、良からぬ結婚相手とわからずに結婚し、離婚するとなった場合に、男性であれば慰謝料を、女性であれば女性としての旬の時期を奪われてしまう、と考えると結婚調査にある程度までお金を払う価値はあります。

ちなみに、結婚調査の金額を安いしたい場合は、調査期間を絞ったり、調査内容を減らしたりすることで金額をある程度、減らすことができます。

ただ、金額を減らした結果、満足に調査できない可能性もあるので、支払う金額を安くすることは、あまりおすすめできません。

②後ろめたい気持ちが残る

結婚調査を行うと、まるでその人のことを信用していないように思ってしまうことがあります。

確かに、お金を払って、何も結婚相手に非がないことが分かったら、その人のことを調べた自分の方が、何か悪いことをしている気分になってしまうのは、誰もが思うことです。

しかし、その気持を結婚相手に伝えると、結婚自体が破談になってしまったり、要らぬトラブルを招いてしまったりすることになるので、後ろめたい気持ちはあるでしょうが、ここはぐっと堪えて、結婚調査を行ったことは秘密にして起きましょう。

また、その気持ちの整理が出来るように、探偵社にはカウンセラーが在籍している場合があります。そういったトラブルにも対応してくれる探偵社も少なくないので、結婚調査の結果、後ろめたい気持ちが残ったら、とりあえず探偵社に相談されてみてはどうでしょう?

結婚調査を興信所に任せた方が良い3つの理由

    1. バレない
    2. 普通では知りようがない情報までわかる
    3. 結婚相手の情報を正しく知ることが出来る

結婚調査は、誰でも出来るようなカンタンな調査ではありません。当たり前ですが、結婚相手のことを知ろうと思って、周囲に警察でもない方が訪ねてきても、近所の人は教えてはくれないでしょう。

また、結婚相手の銀行口座の残高などは、一般の方が銀行やカード会社に電話して、「○○という人の、口座状況を教えてください」と言っても、「個人情報ですので……」と電話口で断られてしまうのがオチです。

改めて考えると、一般の方が興信所のマネが出来ることは少なく、せいぜい尾行や張り込みぐらいなのですが、それすらもプロと同じ精度で出来る方は、ほとんどいません。

ここでは、結婚相手について調べることを興信所に任せた方が良い3つの理由について解説します。

理由①調べていることがバレない

先述した通り、結婚相手の銀行口座残高やギャンブル癖、異性関係などを調べるにしろ、一般の方では「個人情報保護法」が大きな障害となって、調べることができないどころか、調べたことが本人に伝わるリスクもあります。

もちろん、尾行や張り込みなど、実際にやっている本人は上手く出来ているつもりかも知れませんが、はたから見れば"怪しい人"以外の何物でもないので、調査するつもりが、逆に警察を呼ばれて、結婚調査を行っていたことがバレてしまうことがあります。

その点プロは、尾行をするのも、張り込みをするのも、きちんと技術を学んでいるので、うまい人になると同業者ですら尾行されていることがわからないことがあります。

「結婚前調査がバレないこと」を第一に考えるなら、プロに頼んだ方が良いのは言うまでもないでしょう。

理由②普通では知りようがない情報までわかる

世の中に溢れる情報の中には、緻密な調査を行ってやっと分かる情報というものがあります。例え、一般の方が探偵のマネをしても、表面的な情報だけがわかっても、その奥にある真実までは見えないことがあります。

「真実はいつも、一つ」というのは、探偵漫画やアニメの中だけの話で、実際に緻密な調査を行ってみると、真実が2つも、3つも出てくる――ということは珍しくありません。

例えば、調査した相手に今は、借金がなかったとしても、自己破産をしたかどうかは、念入りに調べなければ分かりません。また、今は独身でも、過去に結婚経験があった、前カノと別れた原因は彼氏のDVだった、などなど一般の方の調査では調べようがない過去の真実を浮かび上がらせることが出来るのが、"探偵"という仕事なのです。

理由③結婚相手の情報を正しく知ることが出来る

一般の方が、結婚相手を尾行している最中に、結婚相手が親しげに女性と話して、あまつさえ自宅に呼び入れた――この状況で、多くの方は「結婚相手の浮気」を疑うでしょう。

しかし、実際によくよく調べてみると、その相手は結婚相手の妹だった……ということがあったりします。また、彼氏の家から見知らぬ女が出て来るのを見たことがあると、結婚調査を行ったら実はその女性は女装した彼氏だった、なんて漫画のような出来事も実際に私たち興信所は経験したことがあります。

もちろん、こちらはプロですから、客観性を持って女性との関係や、彼氏の家から出てきた女性が何者なのかを調べますが、一般の方の場合はどうしても先入観を持って、その出来事を見てしまうため、間違った先入観のせいで思わぬ誤解やトラブルを引き起こし、結果的に不幸な結末に至ってしまう、というケースも少なくありません。

人間という生き物は、自分の見たいものしか見ないし、聞きたいことした聞きません。
でも、そんなうがった見方では、事実を正しく見ることができないため、間違った結末へと自らを導いてしまうことになるのです。

ですが、我々、興信所は仕事として調査を行っているため、「誰が見ても納得する情報」を、お客様に届けることをモットーとしております。

だから、結婚調査の際にも、興信所を利用すれば結婚相手の情報を正しく知ることが出来るので、要らぬ心配と余計なトラブルを避けることが可能です。

まずは興信所に「相談だけ」でもしてみましょう

探偵社の仕事は、アニメや刑事ドラマの影響を受けて、「私でもできそう」と思われてしまいがちですが、実際の仕事は簡単なものでも、誰でも出来るものでもありません。

一部ネットでは、「自分で調査をすれば、お金もかからない!」といった体験談もありますが、その成功体験談の裏には、無数の失敗があることを忘れないでください。そして、その失敗のせいで自分の人生も、お子さんの人生も大きく狂ってしまうことがあります。

依頼者様の知りたい情報を調べるためには、独自のテクニックや専門の機器が必要になるのです。気になる結婚調査について、ご理解して頂けたなら、次は興信所に見積もりを依頼しましょう。まずはその見積もりを見て、依頼するかどうするかを決めても、遅くはありません。

東京探偵興信所適正化協会では、結婚調査で調べることができるものはできる、できないものはできないとはっきりと答えるようにしています。数多くの探偵社選びで迷ったら相談だけでもお気軽にしてください。