パック料金で探偵に依頼した方が本当にお得なの?

探偵の料金サービスの一つに 『パック料金』(中には,長期割引制度といった名称の場合もございます) といった料金体系があります。

みなさんも、日常生活において、この言葉は何度も耳にしたことがあると思いますのが、簡単に説明させていただきます。

パック料金とは,長時間の調査依頼をすれば料金を安くしますよ,といった料金体系です。

例えば,調査員1名1時間8000円の探偵・興信所が2名体制で調査をした場合,30時間調査すれば,8000円×2名×30時間=64万円となります。

50時間調査すれば,8000円×2名×50時間=80万円となります。

これを,最初の契約段階で,30時間パックで契約してくれたら64万円を60万円に値下げしますよ,50時間パックで契約してくれたら80万円を70万円にしますよといった料金体系がパック料金制となります。

パック料金ってすごいお得ね!! そう感じる方も多いとは思いますが、依頼する調査内容によってはパック料金だと損をしてしまうこともあります。

その理由をこれから解説します。

パック料金だと損をする調査とその理由

パック料金だと損をしてしまう調査内容、それは浮気調査です。

まず冷静になって考えてみましょう。皆さんが浮気調査を依頼する目的は何でしょうか?浮気の証拠を確保したり,事実を知るためですよね?

では,30時間や40時間パックの浮気調査を契約して,初日や二日目で浮気の証拠が撮れた場合は,残りの時間はどうなるのでしょう?

例えば,浮気調査開始から10時間で浮気の証拠が確保できた場合,30時間パックなら20時間はもう必要ない時間となります。初期段階で長時間の契約をしてくれたからこそ割引をしてくれているので、返金やキャンセルはしてくれません。

このパック料金の盲点に気付いた賢い方が,そのことを探偵社に指摘すると次のような常套文句が返ってきます。

  • 『浮気の証拠が初日で撮れることはほとんど有りません。たいていは数十時間はかかるものです』
  • 『もし早い段階で浮気の証拠が撮れたとしても,1回だけの浮気の証拠では裁判で必ず負けますから,何度も証拠を取らなくてはならないのです』

もっともらしいご説明です。 しかし,浮気の証拠が撮れるのに数十時間かけなければいけない理由はありません。数時間で撮れる場合もあります。ラブホテルの出入りであれば1回の証拠撮影でも,不貞行為として裁判でも認められます。

こんな説明している時点で信用ならない探偵・興信所だと思いませんか?

残金全額返還の探偵社であれば損をしない

パック料金での浮気調査の依頼は損をする可能性が極めて高いことを説明しましたが、30時間や50時間といった長時間での契約をすること自体は、依頼者にとっても実はメリットがあります。

といいますのも、探偵業法という法律で、契約書面に記載された契約時間以上に調査を続行する場合には、新たに契約を結ばないと調査をしてはいけない(つまりは調査をすると違法)という決まりがあります。

たとえば、夫の浮気調査を10時間の契約で依頼した場合で、ある日の午前8時から午後6時まで調査したとします。この時点で10時間は消費しています。そして、この日には、夫が不審な動きをすることがなく、浮気の証拠が撮れなかったとします。

しかし、この日、夫が帰宅した後に、夫の携帯のメール(携帯を盗み見たのですが…)から、翌日浮気相手と会う約束を取り交わしていたことが判明したとします。

依頼者としては、是非とも翌日も浮気調査を依頼したいところですが、調査契約書には10時間と記載されており、既にその10時間は今日で消費されています。法律で決められたことなので、新たに調査契約を交わさなければなりませんが、夫が帰宅している以上、外出して探偵会社に出向いて契約書を交わしに行くこともできません。

これでは不便ですよね?しかも、せっかくのチャンスを逃すことにもなってしまいます。

ですので、浮気調査を依頼する時には、最初から長時間での契約を結んだほうが良いのですが、先に述べたパック料金ですと、早い段階で浮気の証拠が確保できた場合でも返金がされません。

そこで利用したいのが、長時間契約でも、証拠が撮れた時点で調査終了となり、残った時間分の料金を全額返還してくれる探偵社です。これなら、パック料金と違い、残金を丸々どぶに捨てるようなこともありません。

優良探偵社のホームページには、長時間契約の場合の余った時間分の残金全額返還についてしっかりと記載されていますこれが書かれているかいないかで、優良な探偵社かそうでないかの判断基準としても使えるでしょう。