バイトの娘をこき使う本屋の店長について調べてみた【身元調査実例】

大学生になったお子さんがアルバイトを始めたが、当初聞かされていた倍の仕事量と拘束時間に体調を崩しがちになっているのを案じた親御さんからのご依頼です(東京都板橋区在住 自営業50代男性)。

正社員並みに娘を働かせる経営者について調べてください

大学生になった娘は、大学でできた友人に誘われてアルバイトを始めました。
本屋でのアルバイトなら酔っ払いに絡まれることもないだろうし、文学部に在籍している娘にとっても良い環境だろうと思い、妻とふたり笑顔で頑張れよと送り出しました。

アルバイトは週に3日、未成年であることも考慮し夕方から22時までに勤務になりました。
アルバイト開始から2週間は規定時間内に勤務を終え、ヘトヘトになりながらも楽しそうに初めてのアルバイトを楽しんでいるようでした。

けれど、アルバイトを始めて2か月経ったあたりから帰りが遅い日が続きました。
娘に聞くと、最近正社員スタッフが一人辞めてしまい人手が足りないから手伝っているとのこと。
人手が足りない時の忙しさは自営業である私も妻も理解できるので納得し、無理だけはしないようにと娘に伝えました。

それ以降も娘の帰りが遅い日は続き、半年経つ頃には週3日だった出勤日が週5日になっていました。本人は稼げるし、仕事も楽しいから大丈夫だと言っていますが、折角の休日である土日は朝から晩まで出勤し、たまの休みの日にもヘルプがかかればすぐに店に出ていました。

私たちは、ただのアルバイトである娘をここまで働かせるその店や経営者に対し不信感を抱くようになっていました。さらには風邪で体調を崩して休んでいても、娘の携帯には出勤を促す電話が鳴りやまず、結局その日も出勤していたと妻から聞いた時には信じられませんでした。

流石にこのままアルバイトを続けさせるわけにはいかないと判断した私たちは、娘のアルバイト先である本屋の店長について身元調査を依頼しました。
娘の言うとおり、本当にスタッフの数が足りなくてあんな激務になっているのか。
調査を依頼して1週間後、調査報告を聞いて驚きました。

  • 娘が働く本屋には既に十分なスタッフ(正社員含む)がいること。
  • 未成年を22時以降も勤務させて深夜料金分も精算してお給料を出すと労働局に見つかる恐れがあるので時給をごまかして残業代を支払っていなかったこと
  • 本来正社員がやるべき仕事も娘にやらせている正社員組は、(娘より)遅く出勤して早く帰宅していること
  • また、一緒に入ったはずの友人は耐え切れずに既にアルバイトを辞めていたことも分かりました。

予想以上にひどい環境下で頑張っていた娘のことを考えると、妻は涙が止まらず、私は怒りでどうにかなりそうでした。娘には、すぐにその本屋を辞めるよう説得しました。
娘自身も、どこかおかしいと思いながらも頼りにされているのだと奮起していたことを聞き、涙がでました。まだ右も左も分からない大学生を、責任感をダシにこき使う店長や他のスタッフに対し怒りが収まらず、これらの調査結果をもって直談判に行きました。

その後は娘に支払われるべき残業代を支払ってもらい、娘を辞めさせることで一応の和解は果たしましたが、私や妻はもう二度とあの本屋は利用しないと心に誓いました。