隣室で暮らす女性が姉妹かもしれない…調べて欲しい【身元調査実例】

テレビやドラマ、漫画で稀に見られる生き別れた姉妹との再会って、現実にはそうそうないだろうと思っていただけに、貴重な体験をさせて頂けたご依頼でした。(東京都世田谷区在住 学生 20歳女性)

生まれてすぐ生き別れた姉妹なのか確かめたい

私には、生まれてすぐに離れ離れになった双子の片割れがいるそうです。
というのも、私には両親はいません。

父は、産気づいた母を病院に送る途中で事故に巻き込まれそのまま即死。
母は私たちを産んでまもなく亡くなったそうです。
両親は互いに施設児だったので親戚といえる人はおらず、生まれて間もない私たちはそのまま施設へと預けられました。

私は生後まもなく母の友人だという女性に引き取られ、もう一人の片割れは父の友人という男性に引き取られることになりました。
私の養母となった女性は、私を引き取ったあとすぐに海外へ移住しそこで生活していました。
そして私は大学入学を機に日本に戻ることになりました。

物心つくころから養母に何度も実の両親のビデオや写真を見せてもらっていたおかげで私には双子の姉妹がいること。実の両親のこんなにも愛されていたことを忘れずにいることができました。できることなら、姉妹にも会いたいけれど引き取ってくれた養父とは連絡がつかず、今はどこで何をしているのか分からない状態でした。

せめて両親が暮らしていた町で暮らしたいと願い、大学からほど近いアパートを借りて一人暮らしを始めました。入居して落ち着いたころ、隣室へと入居のあいさつへ伺いました。
隣室にいたのは、ビデオで何度もみた父にそっくりな女性でした。

雰囲気もどことなく似ていて、向こうも何かを感じたのかお互いの自己紹介をして、その日は失礼しました。その後も何度か顔を合わせることはありましたが、会う度に「もしかして・・・」と思う気持ちが強くなり、いてもたってもいられず身元調査をお願いしました。

調査の結果、やはり隣室の女性は私の姉妹であることが分かりました。
顔があまり似ていないので、恐らく二卵性の双子であること。私たちを取り上げてくれた病院の先生曰く、私が姉で、隣室にいるのが妹であることも分かりました。

妹がどういった経緯で今同じアパートにいるのかまでは分かりませんが、ずっと離れていた姉妹との再会に嬉しい気持ちと複雑な気持ちが入り乱れしばらく混乱していました。

妹にこのことを告げるべきか、それともこのまま他人として生きていくべきか未だに悩んでいます。
今年、私たちは20歳になります。
真実を伝えるなら、人生の節目の年でもある今年かなと考えていますが・・・中々言いだせずいます。
いつかはタイミングを見て伝えたいと思います。