いくつになっても可愛いわが子の初めての一人暮らしを心配する親御さんは少なくありません。
これは、学入学を機に多国籍のルームシェアを始めたお子さんを心配したから寄せられた依頼です。（東京都多摩市在住 54歳女性）
同居人は留学生？息子の大学生活が心配
息子が通う大学には、国際社会でも通用する人材を育てるための学部があり、息子もその学部に所属しています。将来は海外を渡り歩くジャーナリストを目指しているそうです。
国内でも有数のグローバル教育に力をいれた大学なので、世界各国から学生は集まります。
海外からやってきた学生達のほとんどは寮住まいか、数人で同じ部屋で暮らすルームシェアをしていました。息子は多国籍の人間が集う環境での集団生活はジャーナリストを目指すものとして将来必ず役立つはずだからと、ルームシェアを始めました。
ルームシェアの相手や部屋は大学側が手配してくれるというのでお任せしていましたが、息子から度々食料や仕送りの要求が来るのでどういった生活をしているのか気になって仕方ありませんでした。夏の長期休暇に帰ってきたときの息子をみてびっくりしました。
高校までバスケ部で活躍し、たくましかった体つきは見る影もなく、筋肉は落ち、目の下には隈ができていて病人のような風体になっていました。まぎれもなく、ルームシェアが原因だろううからそこを出なさいと言っても聞く耳をもちません。いったい何が息子をそこまで引き留めているのか、思い切って調査を依頼しました。
調査してもらうのは学生で、しかも中には外国からの留学生もいると考えられるので調べてもらえるか不安でしたが、一週間ほどで終えた調査結果を聞きました。
調査員の方曰く、今、息子とルームシェアをしているのは５～７人。１ＬＤＫのマンションに５～７人の、しかも多国籍の人々が集って生活しているのです。
最初は３人で生活していたところ、問題を起こしてアパートから追い出された留学生を、同郷のよしみでルームメイトが連れ込み、結果的５～７人の大人数で共同生活をしていたことが分かりました。
しかも、この内の３人は過去に窃盗未遂で検挙されたこともあるとのこと。
もしかしたら息子もその被害に遭っているのかも…と思い、息子に直接確認するともう何度も財布や食料、衣類、果ては寝具まで盗られていて最近は毎日貴重品を持って立って寝ていたと聞いたときは涙が出ました。
すぐに学校側にこの事実を告げ、問題の留学生への厳重注意を呼びかけました。
息子はあのあとすぐにマンションを出て、小さなアパートで独り暮らしをしています。
向上心旺盛で真面目なところはあの子の長所ですが、今回のように心身ともに辛い思いをするくらいなら、もう少し私たち頼ってほしいなと願わずにはいられません。
