このページでは、盗聴器・盗撮器発見調査を依頼された方々にご協力いただき、実際に被害に遭われた時の様子から解決までの流れをご紹介しています。調査を頼もうか悩まれている方。何かいい対処方法はないかとお探しの方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです(相談者:東京都墨田区在住 会社役員 45歳男性)。
会社の企画情報をライバル会社に盗まれた!
私が勤める代理店広告会社のすぐ近くにライバル会社があります。
この会社はここ数年に新設されたばかりの会社ですが、私たちが作ってきた企画とよく似た内容で経営や運営を行っていると聞き、社員全体でライバル会社を警戒していました。
けれど、ある日事件は起きました。企画会議を行うその日に、ライバル会社が新企画を打ちだしました。その内容は、まさに今から会議されるはずのものでした。これには社員一同動揺しました。企画の内容がライバル会社に漏れないよう、社外への持ち出しは禁止しています。会社入口に設けられた監視カメラにも、その様子がうかがえません。あとは、盗聴や盗撮によって企画が漏れたとしか考えられません。社員総出で社内に盗聴機器を探しましたが、中々見つかりません。
途方にくれた私は、顧問弁護士の方からこちらを紹介していただき、すぐに相談しました。
まず、企画の内容や会議の日を狙ったかのように公表しているところから、犯人は十中八九ライバル会社で間違いないこと。また、社員全員で社内を探して見つからないということは、よほど上手く隠しているのか、企画担当者たちの持ち物の中に紛れていて見落としている恐れがあるということでした。もしも本当に社内に盗聴機器が設置されていれば、今後も企画を盗まれる恐れがあります。
多少の費用がかかっても、会社は守らなければなりません。そのまま盗聴器・盗撮器の発見調査を依頼しました。社内をくまなく捜索してもらう一方で、私を含む数人の企画担当者たちは別室で持ち物チェックを受けました。
捜索を始めて数時間後、盗聴器・盗撮器の両方が社内で発見されました。
社員一同で探した時は目視確認だけだったので気付かなかったのですが、会社の各部屋の蛍光灯付近に盗聴器が、会議室のホワイトボードの端にはカメラが隠されていたことが分かりました。年明けに清掃業者が社内に入っていたので、その時仕掛けられたのでしょう。
ですが、これだけでは誰が仕向けたのかまでは分かりません。仕掛けた犯人、つまり情報を盗み聞きし、見ている犯人を割り出す必要があります。引き続き調査を依頼したところ、電波の受信元はライバル会社に勤める役員であることが分かりました。
今、私たち会社側はこれらの物的証拠を元にライバル会社に損害賠償請求を行っています。
盗聴器や盗撮器なんて、ドラマや映画の中だけだと思っていただけに最初は信じられませんでした。けれど、10数人でくまなく探したというのに、目視だけでは発見できないほど巧妙に設置され、女子更衣室やトイレにも仕掛けられていたと分かった時は、ゾッとしました。
今回を機に、会社のセキュリティを見直すことになりました。また盗聴機器設置に加担したと思われる清掃業者は契約を打ち切り、しばらくは業者を入れず自分たちで管理・清掃していくことになりました。
調査を依頼して良かったことは、盗聴器・盗撮器を発見・除去だけで終わらず、その後の対処方法も教えていただけたことです。正直、探偵事務所というのは胡散臭いイメージ(失礼な表現で失礼)があったので、きちんと調査してもらえるのかも疑問に思っていました。そんな考えとは裏腹に、しっかりと調査に関わる機材の説明と調査方法、調査を行うのに必要な費用など詳しい明細を提示して頂けたので、最後までお任せすることができました。
今回の一件でかかった費用は決して安くはありませんが、会社を守れたうえ社員全員でセキュリティの重要性を学ぶことができたのでよかったと思っています。