同じアパートに住む住人から被害に【ストーカー体験談】

皆さんにお聞きします。ストーカーって、どういうものだと思いますか?

毎日後ろをつけてくる人?電話やメールをしてくる人?家の中を覗き込んでくる人?

どういった行動をストーカーと判断するかは、人それぞれです。けれど、その恐怖は一様にとてつもないものです。

実際にストーカー被害に遭われたけれど、解決に至らなかった方々の実体験をご紹介します。

ストーカー被害に悩まれている方のお気持ちを少しでもご理解いただけますと、幸いです。

ストーカー体験談:同じ階に住む住人が犯人だった

(告白者:東京都中野区在住 学生 19歳女性)

私は大学進学を機に、念願の一人暮らしを始めました。

大学からほど近く、家賃もお手頃な女性専用と紹介されたアパートに越してきた日、両親と同じ階の方へ挨拶まわりに行きました。ワンフロア4室のうち1件だけ対応してくれましたが、

出てきた人は男性でした。女性専用と聞いていたのにおかしいなと思いましたが、その場は挨拶だけして失礼しました。

最初の異変に気付いたのは、入居して1週間後でした。

洗濯が終わり、洗濯機の中から洗濯物をとりだそうとすると触ってもいないのに、ぐちゃぐちゃになっていました。普通は脱水した時のなごりで壁にくっついているのに、ヘンだなぁと思っていました。

これがしばらく続いたので、洗濯機の故障かと思っていました。

入居して2週間がたった日のことです。

その日は講義が午前中で終わる日で、家に帰ってから洗濯機を回し、その間仮眠をとっていました。

洗濯機が終わる音が聞こえましたがそのまま少しまどろんでいたら、外から物音が聞こえてきました。

そのアパートは、洗濯機を玄関側の通路に設置するタイプで、雨が降ると汚れやすくなるため私は洗濯機用のカバーをつけていました。このカバーを外し、洗濯機を開けるような音が聞こえました。

このフロアでカバーをつけているのは私だけです。漁られている!?と気づいた私はすぐに飛び起き、玄関を開けて犯人に何をしているか話しかけました。が、犯人はそのまま逃走してしまいました。

洗濯機の蓋は開けっ放し、中身を漁った形跡が残っています。

すぐに警察に連絡をしましたが、現場検証と事情聴取を受け、被害届を出すと警察の方はすぐに帰ってしまいました。両親にもすぐ連絡し、一度実家に帰ることになりました。

その後、別の場所に引っ越しすることになったので一度荷物の整理をしつつ溜まった洗濯物を回すことにしました。前回のことがあるので警戒していたのですが、少し目を離したすきにまたしてもやられてしまいました。

今回もすぐ警察に連絡し、もう一度現場検証と事情聴取を受け、今度は周辺パトロールもしてくることに。実家に連絡して迎えに来てもらい、大学はしばらく休学することになりました。

犯人はそれから3年後に逮捕されました。私の件ではなく、別件での容疑です。

警察の方から、私の他に3件の容疑でもかけられているそうです。さらに、後日父から聞いた話なのですが、洗濯機を始め玄関、ベランダにまで犯人のものと思われる指紋がびっしりついていた

そうです。それを聞いた時もすごく怖かったのですが、犯人の顔を見せられた時は背筋が凍るようでした。

犯人が、同じフロアの、挨拶をした部屋の人でした。同じ大学に在籍する他学部の先輩で、警察がきて騒ぎになった時も励ましてくれていただけに、本当にショックで、涙が止まりませんでした。

その後、逮捕のきっかけとなった事件での裁判に参加することになり、事件の全貌を知りました。

事件後、すぐに別の場所へ引っ越しましたが今度は別の人につけ回されることになり、精神的に病み学業にも支障がでたために、大学を中退することになりました。

逮捕されて数年経ちますが、未だに洗濯機がなる音には警戒し、時々夢にも見ます。

男性恐怖症になったのもそこからです。

あの時は相談できる人がいたのでまだ良かったのですが、一人で抱え込んで相談もできずにあのままだったらと思うと本当に怖いです。

今、私と似たような被害に遭われている方はすぐに周りの人に相談してください。

警察は、人的被害が起きないと動いてくれません。今すぐに一緒に対応してくれる人を探して助けてもらってください。あなた自身を守るために、すぐに行動されることをお勧めします。