親御さんの立場からすれば、とにかく心配なのが息子さんや娘さんの失踪案件です。何の前触れもなく、いきなり音信普通になると、思わず警察に駆け込んでしまうという方も多いようです。
未成年者の失踪については警察も本腰を入れて捜査を行ないますが、お子様が社会人が行方不明になったケースについては事件性がない限り本格的な捜査は期待できません。
必要に応じて探偵や興信所への依頼を検討する必要があります。
普段から連絡が途絶えがちなケース(お子さんと疎遠な親御さん)については、依頼に踏む切るタイミングを思い悩む方も少なくありません。
特に若い世代の行方不明についてはいわゆる「プチ家出」=短期の家出が多く、わざわざ事を荒立てたくないとの思いから、依頼を躊躇される親御さんもいます。
しかしながら、失踪案件については、時間が経過すればするほど調査が困難になり、行方不明の当事者がトラブルに巻き込まれる危険性も高まります。
友人の家などに寝泊りしているうちはまだいいのですが、中には寝泊りする場所を求めてネットの掲示板で見知らぬ男性とコンタクトを取ったり、生活に困って盗難に及ぶケースなども報告されています。
未成年者の失踪については、上記のようなリスクが存在する反面、調査自体は容易なケースが少なくありません。
半数以上の事案は友人関係を辿っていくことで発見が可能ですし、調査期間は平均して1週間程度となっています。ただ、先ほども言ったようにご依頼が遅れると調査は難航する傾向があるので、できるだけ早い段階で警察や探偵に相談しましょう。
未成年者の失踪
未成年者が失踪する事案につきましては、一般的に下記のような原因が考えられます。
- 家庭内の不和
- 学校でのトラブル
- 誘拐
行方不明になってからすぐに警察に届け出るご家庭もあれば、1週間以上放置するご家庭もあり、対応方法は様々なようです。一般に、息子さんや娘さんが高校生以上の場合、家出による失踪の可能性が高く、中学生以下の場合は事件などに巻き込まれた可能性が高いと考えることができます。
誘拐による失踪など犯罪性の高い案件につきましては、早急に警察に届出を行い、公的機関の捜査を仰いでください。詳細に関わらず、中学生以下の未成年者が失踪した場合、警察はかなり積極的に捜査を行なってくれるはずです。
反面、高校生(もしくは18歳以上)の家出は頻発している分、警察による捜査はほとんど期待できないのが現状です。かつてはかなりの確率で友人関係を調べることで発見が可能でしたが、最近は携帯電話が普及したこともあって、未成年者の行動範囲が分かりづらくなっています。ネット上で知り合った人物の家に寝泊りしているケースなども多く、トラブルに発展する可能性も否定できません。
学校でのトラブル(いじめなど)の原因による家出につきましては、失踪案件の解決後に別途、抜本的な解決のために「いじめ調査」を行う親御さんも多いようです。