スポーツジムに通いだした旦那から突然の離婚の申し出【浮気調査実例】

妻から離婚を切り出すケースです。覚悟の離婚ですが、浮気の旦那や不倫相手の女性に同情は禁物です。

この場合は、詳細な報告書の提出と同時に離婚裁判に備えた鮮明な証拠写真が大切です。その事を踏まえての調査となりました。

今回、紹介するのは「女性として妻としてのプライド」を貫いたケースです(30代女性 専業主婦 東京都杉並区在住)。

スポーツジムに通っているはずの夫が出かけていたのは…

『30歳代の奥さんが訪ねて来られて「不倫していたら離婚します! 調べて下さい」と仰っていました。

お会いした時にはご主人の浮気が原因で正直「頭に血が上っている」と思える眼光でした。

内容を伺うと、ご主人が2年前からメタボ報道に影響されスポーツクラブに通い始めたそうです。

結婚して5年が経ち、旦那婦にお子さんがいない事もあり、仕事帰りにほぼ毎日スポーツクラブへ通っていました。

半年を過ぎるころから会社が休みの日曜日にも通い出しました。年の離れたご主人は50歳に手が届く年齢になり、自分の身体を熱心に健康管理しているものと努力家の旦那らしいと思っていました。

旦那婦生活でもそれぞれに活動していたわけでもなく、子供がなかったこともあり、二人で映画に行ったり外食したりとそれなりに楽しんだ共同生活でした。

そんなご主人から突然「別れてほしい」と言われたのです。理由はなく「これからの人生を自由に生きて行きたいのだ」と言うのです。

いくらなんでも、そんなことで離婚を承諾するわけもありません。でも、そこに妻の勘が働きました。スポーツクラブの事が頭をよぎったのです。

もともとご主人とは社内恋愛で結婚し、ある程度会社の人間関係は分かっています。ご主人と浮気になる対象者はいません。結婚する前の女性関係と言っても、前妻がいる身でしたから大して問題はありません。もし、あるとすれば自分が行ったことのないスポーツクラブくらいです。

そこで「旦那の浮気について調べていただき、もし不倫をしていたら離婚します! 調べて下さい」っと、こんな感じの調査依頼でした。

私たちとしては、旦那から離婚の申し入れがあり妻が保留し旦那の不倫の証拠を得たいと言うことですから、慰謝料の問題が関係してくると考えました。

少し手間のかかる調査だと覚悟をしていましたが、実際の調査は非常に簡単なものでした。旦那は会社からの退勤後、スポーツクラブには通っていないようで真っ直ぐ不倫相手のマンショ
ンに向かい自宅に帰るまでそこにいます。日曜日には不倫相手と二人で買い物にも出かけます。ほぼ二重生活、別宅と言っても良い不倫関係です。

ただ想定はしていましたが、奥さんにとっては問題が起こりました。ご主人の不倫相手のお腹が大きいのです。推測するに、ご主人は妻と離婚し生まれてくる子供との生活にシフトしようとしています。離婚慰謝料以外にも離婚時期によっては子どもの認知が絡むという、ますますお金が絡むパターンです。

不倫相手を調査して判ったことは、二人は例のスポーツクラブで知り合ったようです。

期間を置かず不倫関係になり暫らくはそのままの状態でした。お互いに納得した上で不倫を継続していましたが、不倫相手に妊娠の兆しがあることが分かり、旦那は妻との結婚を解消し新たな生活を始めることに決めたようです。

そこで子供の出来なかった妻を傷付けないようにと、不倫や相手の妊娠を告げずに離婚しようとしたようです。

これについては後日、奥さんからの報告でも自宅とご主人の退職金は奥さんに渡すようにしていました。こう聞くと良心のある旦那のように思えますが、実際には妻を裏切り続けた2年間だったのです。もし、子どもができなかったとしたらこの不倫関係はどこまで続いていたのでしょう。あくまでも子供ができたことを契機にしただけの自分勝手な離婚話なのです。

それを「女の勘」で察知した妻が、自ら証拠をつかみ離婚に持ち込んだ案件でした。つまり、結果はどちらにしても一緒でしたが、「女として、妻としてのプライド」が不倫調査という方法をとったのだと思います。

ちなみに報告書をお持ちして説明した時は、裏切られたショックと子供ができなかった女性としての情けなさで心配する程の相当なダメージでした。

奥さんは離婚後には吹っ切れた印象で「あの眼光」は無くなって柔和な印象になっていました。騙されたままで離婚するか、きちっと理解して離婚するかは妻が決めることだったのです。