地域住民編【嫌がらせ実例】

特に何かしたわけでもないのに、近所に住む人から嫌がらせを受けたことってありませんか?
このページでは、地域住民による嫌がらせを受けた被害者の方々にご協力いただき、実際に経験した嫌がらせをご紹介しております。これにより、少しでも嫌がらせの恐怖についてご理解をいただけますと幸いです。

お遊戯会の配役に嫉妬して嫌がらせをする母娘(31歳 女性)

旦那の転勤で引っ越してきた団地には、同世代の子どもをもつ家庭が何件かありその家の奥様方と親しくなるのはそう遅くはありませんでした。団地で仲良くなったママ友と同じ

幼稚園に子どもを預けるようになったある日、お遊戯会でうちの子どもがヒロイン役に抜擢されました。入園早々主役に選ばれたことに私も子どもも大喜びしていました。

けれど、次の日幼稚園から帰ると主役をやりたくないと言いだしました。何があったのかを聞けば、幼稚園のお友達も主役をやりたかったらしく、娘に対して「似合わない」「○○(娘の名前)ちゃんは絶対まちがえるからだめ」「私がやってあげるから休んでいいよ」と言ってきたというのです。劇の主役は先生方による多数決によって決められたはずです。何故こんなにも娘が傷つかなくてはいけないのか、腹が立って仕方ありませんでした。

翌朝、行きたくないと駄々をこねる娘をなんとか宥めて幼稚園に着いた時、件の娘の同級生とその母親と鉢合わせしていまいました。娘は女の子に怯えているようでした。
すると女の子が、母親に向かってあの子が私の役とったんだよ!と言いだしました。

母親は、私の後ろに隠れていた娘を見下ろしてクスッと笑ったかと思うと、
「あなたじゃ主役は難しいでしょう?私から先生に配役を変えてもらうようにお願いしておくからね」と言ってそのまま本当に先生の元へ配役の交代を打診しにいきました。

慌てて私たちも先生の元へ駆け寄り、配役の交代はしなくていいという旨を伝えると、原則として一度決まった役の交代はしないようになっていると聞き、私も娘もほっと一安心しました。横でものすごい形相で睨まれましたが、気付いていないふりをしていました。

それからしばらくして、娘と買い物途中にママ友の集団を見つけ声をかけようと思い駆け寄ると、その輪の中心に朝の親子がいて、朝あった出来事を話していたので思わず耳を澄ませました。

聞こえてきた会話の内容に、耳を疑いました。
「あの親子が娘の主役の座を奪った」「奥さんは高卒までしかいっていないから礼儀がなっていない」
「この前は子どもがあの子におやつをとられた」と、まったく身に覚えのないことを話していたのです。
むしろおやつをとられたのは私の娘で、そのせいで泣いてお昼寝をしていないと先生からも報告をうけています。よくもまぁここまで嘘をつけたものだと、感心してしまいました。

けれどこのまま団地中に嘘を吹聴されては、今後の生活に支障がでます。
どうにかあの親子を止めたいのですが、下手に否定しまわっては事実として認めていることになります。発表会が終わるまでは、何を言われようと、聞かれようと事実だけを話すようにしました。

すると、最初はあの母娘の言葉を信じていた他のママ友たちが、徐々にこちら側に来てくれるようになりました。あの母娘は、私以外の奥様方の悪口を言いふらしていたらしく、その姿に呆れたのだそうです。今ではあの母娘が言った私たちに対する嘘を信じている人はいません。

自分で自分の首を絞めてママ友からも園からも見放された母娘一家は、次の年には団地から姿を消しました。あのまま大人しく黙ったままなら、私たちこそ今この団地にはいないでしょう。
嘘なんかに騙されず、堂々とした結果での勝利でした。