探偵料金が高い理由。料金が高いと調査力もそれに比例するのかを解説

いざ探偵事務所に依頼しようと思いサイトを見て、「探偵の料金ってこんなに高いの!!?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。

探偵や興信所の料金相場で説明したとおり、調査員1名1時間あたりの料金はおおよそ5000円~7500円です。

この値段設定をしてる探偵社は全体の4分の1程度で、その他はそれ以上の設定をしているわけですから、われわれ探偵業界に身を置く者からしてみたらこの値段は「リーズナブル」という感覚になります。

しかし、探偵業界を知らない人たちにとっては、「もっと安くできないのか」「他のサービス業と比べてやはり割高なのではないか」と思うのも当然でしょう。

では、なぜ探偵や興信所の料金は、他のサービス業よりも割高なのでしょうか。

探偵料金が高い理由

理由の一つとして、「探偵業とは、薄利多売ができない職業」であるからです。

全国には数千社の探偵・興信所がひしめき、お客様の獲得のために切磋琢磨しています。

しかし、その供給量に対して需要はそこまで多くありません。人が一生のうちで探偵事務所や興信所を利用することは、1度あるかないか…むしろない方の方が多いのはお分かりいただけるでしょう。

事務所を経営するにあたり、人件費・事務所賃貸費、光熱費等々さまざまな費用がかかりますが、それらを賄うのに最低限必要な金額なのです。

相場を下回る費用で経営を成り立たせるとしたら、素人のアルバイト調査員に安い金額で調査させる以外にありません。事実、適正料金を下回る費用で依頼を引き受けている探偵社は素人アルバイト調査員を使っていることがほとんどです。

その他の理由として、それなりの報酬を支払わなければプロの調査員が去ってしまうからです。

プロの探偵調査員になるためには、長い年月の経験と忍耐力・精神力が必要となります。プロの探偵は、調査対象者に気づかれることなく尾行や張り込みをし、さらには決定的瞬間の撮影もそつなく行わなければなりません。これらの技術を身につけるためには最低でも10年~の経験を積む必要があります。

さらに、真夏の炎天下や真冬の凍える寒さの中、飲み食いも一切せずに何時間でも張り込みするだけの忍耐力と精神力も持ち合わせていないとプロの探偵にはなれません。

ですので、ドラマや映画に感化されて憧れて業界に飛び込んできた者たちのほとんどが半年経たずして探偵業界を去っていきます。それだけ厳しい世界のザルの網目から振り落とされなかった者だけがプロの探偵として現場で活躍できるのです。

こういったプロの探偵調査員にはそれ相応の対価を支払わなければモチベーションを失い探偵業界を去っていくことでしょう。

そうすれば、一番困るのは依頼者自身となります。なぜなら、なんの技術もない素人のアルバイト調査員が望む結果をだすことはきわめて困難だからです。

料金の高さと調査力との関係

料金の高低と、サービスの質や物の価値は比例するのか?これは,探偵・興信所が取扱う業務に限らず,あらゆる産業でも同様な疑問が生じます。

確かに,「物」に限って言えば,料金が高い方が,「良い物」である可能性は高まります。「100万円のカローラより,1000万円のベンツ」の方が性能が高いのは周知の事実でしょう。

しかし,『技術を提供するサービス』においては必ずしもその法則が当てはまりません。皆さんも、これまでに、「高い料金払ったのにたいしたサービスを受けれなかった」という経験をしたことがあるのではないでしょうか。『技術』は目に見えないものであり,契約前にその善し悪しを判断するのは困難です。

では、料金が高い探偵社の方が調査力も高いのでしょうか?

答えは、『探偵業界に限って言えば,料金の高さと調査力はまったくもって無関係です』

以下,理由を述べます。

①探偵調査員は無資格でなれる

調査を行う調査員は,特に資格を有しているわけではありません。

英検や秘書検定のような資格であれば,1級,2級,3級等の能力別の等級があり,その等級によって優劣を決めれますが,探偵にはそのような資格はありません。

つまり,「私ども探偵社の調査員はみんな1流の腕前なので,調査料金も高いんですよ」と言ってみたところでなんら根拠も説得力もありません。

②料金が高いのは広告宣伝費に多額のお金をかけているだけ

これは,探偵の料金はなぜ高いのか?で詳しく解説していますが,ネットやタウン情報誌に多額の広告費を費やしている探偵社は,当然その費用をお客様から回収しなければなりません。

薄利多売ができない商売の性質上,そうするしかないのです。

もちろん,「広告費にお金つぎ込んでいる分,調査料金を高くしてます」とは言えませんので,「他の事務所と違って,調査員の質が高いので料金にも反映されます」というすり替えをせざるを得ないのです。

③料金が高い=調査力が高いという人の心理を利用しているだけ

以前,料金が高めの探偵社の経営者数人から聞いた話です。
「そんな高設定の料金で依頼ってきますかね?」と尋ねたところ,皆さんこう答えました。
「他より少し高めだからむしろ依頼が来るんだよ」。

つまり,「料金が安い探偵社より,高い探偵社の方が,しっかりとした調査結果をだしてくれるんじゃないか」という依頼者の思い込み(心理)を利用して,逆に高めの設定をしているとのこと。

「安かろう悪かろう」の逆の心理を上手く利用しているわけです。
依頼する人からしてみてはあまり有り難くないお話です。